2016年12月30日金曜日

スキッディング(2)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
ずらす=スキッディング
なんのこっちゃ?(・∀・)

と言うことで続きです。

スキッディングはメリットがいっぱい、使えて損しない技術ですが、なぜか一般的ではない気がします。

スキッディングが出来ない滑りは、ターンとブレーキが同じくなります。板を回してズザーっ、板を回してズザーっ、板を回してブレーキもズザーっ。こんな感じ。

スキッディングがあると、板を回す前にズズズとブレーキがかかりつつ板が回り、ズザーっとなりにくくなります。

スキッディングが出来ない滑りではターン中に板の先が開き、逆ハの字のようになります。右足と左足のいきたい方向がちぐはぐで、アイスバーンが苦手です。

スキッディングがあると板は自然と揃ってきます。ターン方向とスキーの向きが同調して無駄がなくなり、アイスバーンも怖くなりにくいです。

スキッディングが出来ない滑りは暴走しやすくなります。なので急斜面とかが苦手です。

スキッディングがあると暴走しにくくなりますし、暴走してもコントロールの余地がありますし、斜面に関わらず滑りができます。

ね、メリット多いでしょ?(・∀・)

一応スキッディングのデメリットを言っておくと、スキッディングに慣れすぎるとカービングが不得手になったり、スピードが出せなくなったりします。レジャースキーであればそう大きなデメリットでもないですね。

では次回、スキッディングを習得するコツをお伝えしたいと思います。

続く

2016年12月28日水曜日

スキッディング(1)

新しいGR板のコンセプトで「ずらしやすい」と言うのがあります。

が、このずらしやすいと言うのがよくわからない!と言う方が多くいらっしゃるようです。

と言うわけで今回の連載はこのずらし、「スキッディング」について解説したいと思います。

スキッディングは昔からあるスキー操作の方法で、板を意図的にずらしてターンする技術です。
というとなんのこっちゃ?と言うところですが、簡単に言うと昔からある雪を左右についてシャッ!シャッ!と軽快に飛ばして滑るあれ、です。

簡単に出来ているかどうかが判る方法としては、ハの字で大きくゆっくりと曲がることが出来るかどうかです。もしすぐに回ってしまって直線的な曲がり方になっているならばスキッディングは出来ていません。

案外このハの字、専門用語でプルークと言いますが、プルークはむずかしいものです。よく初心者がまず教わる滑りだと思われてますが、実はプルークこそ無敵の滑りだったりします。

しかし、長板ならまだしもスキボはこのプルークがちょっと苦手です。それは板が非常に回りやすい形状をしているのと、短いから正しいプルークの滑りが未熟でもなんとかなるからです。

ですが、スキボにしろ長板にしろ上級者と中級者の壁にはこのプルークがあります。特にスキボでは中級者こそこのプルークを習得すると良い、とおいらは考えてます。そしてその理由が冒頭のスキッディングと言う操作なのです。

スキッディングのメリットは横方向の制動コントロールが出来るのと、バーンの捉えが早くなるのでより安定したターンが出来ることです。はい、なんのこっちゃ?って感じです。

その辺も含めて次回お伝えしたいと思います。(*゚▽゚)ノ

続く

2016年12月27日火曜日

冬将軍まだ?

一週間ほど更新が滞ってしまいました。すみませんσ(^_^;

今週はイベント参加などが続いていよいよスキーシーズンも本番?!…と思いきや

雨…高温…(´・ω・`)

昨年よりは良いかもですが、ゲレンデは厳しいところも多いみたいですね。暖冬の影響?

寒くなるには幾つか条件があって、更に雪が降るには加えて条件が必要なんだとか。基本的に寒くなるにはシベリア高気圧が寒い空気の固まりと共に日本に来ないと寒くならず、太平洋高気圧が優勢だと暖冬になるのが基本で、今年はイマイチシベリア高気圧の南下が弱いみたい。昨年は太平洋高気圧が強すぎて暖冬だったので昨年の冬とは条件が異なるみたいですが、ちょっと冬将軍が頼りない感じです。

そして今日も雨。あと3度低ければ雪になるんだけど、年末年始まではちょっと期待しにくいかもしれませんね

2016年12月21日水曜日

雨だとどうして滑りが悪い?

なんか、今週の連休は雨予報出てますね。(´・ω・`)

おいらも23に八千穂、24に竜王を予定しているので気になってます。

案外この時期、クリスマス寒波とか言って雪降る可能性高いんですが、今回は雨になるかなぁ。

あ、おいらはクリスマス関係ないので。25誕生日だし。

さて、そんな雨の中滑る猛者の為の話題です。雨の時って、なんか滑りが渋いですよね。

なんででしょ?

元々、スキーの滑走面と雪との摩擦は非常に小さくツルツル滑ります。が、人間の感覚ってかなり敏感なもので、少しでも抵抗があると滑りが悪いと感じます。

それが雨だと雪と滑走面との間に水を挟む事になります。すると水は雪よりも滑りが悪いため、滑りが渋く感じます。更に水による表面張力が加えて抵抗になり、急にブレーキを踏まれたような感覚になります。

それを少しでも解決させるには、水を何とか除去してあげないといけません。そのためにスキーの板には微細な"ストラクチャー"と呼ぶ傷がわざとついていたり、フッ素などの添加剤が含まれたワックスを使います。

フッ素などの添加剤は水の表面張力などに作用して抵抗力を小さくします。そしてストラクチャーは排水性を高めて余分な水を除去してくれます。これによって雨でも高い滑走性を維持できますが、一つ落とし穴があります。

雨の時はしっかりワックスをブラシで落とさないとこれらの効果は出ませんし、逆効果にすらなります。ストラクチャーにゴミやワックスが貯まっているとそれだけで滑りが渋くなりますので、雨予報がある時の板作りはしっかりクリーニングとブラッシングを行いましょう。

もし専用の道具など持ってない場合。滑っている時に定期的に滑走面をタオルなどで拭ってあげるだけでも一時的に効果があります。加えてノットワックスやハヤシワックスのハイペリオンなどのリキッドワックスならば、滑走面に塗り広げるだけなので、そう言った方法も知っておくとちょっとだけ雨の日のスキーが楽しくなるかも知れませんよ(・∀・)

2016年12月20日火曜日

スキーから帰ってきた後は?

スキーから帰ってきてのお片付け。面倒ですよね。ただでさえ疲れてるってのに…(´・ω・`)

そんなお片付けにもコツがある。そんな話。

・板はとにかく乾かそう!
スキーのエッジは鉄が使われてますが、そのせいで錆びにも悩まされます。一番は水気をよくふき取ってから乾かして保管が良いですが、そんな手間もない!と言う場合でも、玄関の土間にでも立てかけておくくらいはしたほうが良いです。この時エッジとエッジが触れている状態だとそこから錆びが出るので、板同士はわずかに離しておくと良いです。

・ウエアも乾かそう
案外ウエアはそのままバッグにしまってしまう事が多いですが、ウエアも1日くらいハンガーにかけて乾かすのが良いです。濡れている事に気づかずにしまってカビが…なんてのは割とありがちです。

・ブーツはどう乾かすの?
これが悩みと言う方も多いでしょう。もしインナーブーツが抜ければ抜いて乾かすのが一番良いですが、抜くと入れるのが大変だったり、抜けないブーツもあります。
邪魔でなければ帰りの道中で、車の足下ヒーターを利用する方法があります。ですが家庭用ヒーターは温度が高すぎるのでNGです。特にインナーを熱整形している場合、過度に暖めるとせっかくの整形がダメになってしまう事があります。
他の方法ではゲレンデで脱いだら丸めた新聞紙を突っ込んで帰宅してから取り出すのも多少とは言え効果あります。

・ゴーグルなどは?
ゴーグルは汚れてない限り買ったときの袋に入れておきましょう。ゴーグルの袋はレンズ保護できる素材で作られているので普段も使わない時は入れておくと良いです。濡れている場合はもちろん乾かし、レンズが汚れて居るときは注意してレンズを外して水洗いなどします。レンズの裏は防曇コーティングなどされているため、決してゴシゴシ擦ったり拭ったりしてはいけません。また、二重になっているレンズは内部に水が入ってしまうことがあるので、その場合は水洗いをしないようにしてください。

・ワックスは?
板が乾いてからワックスを塗っておくと板もながもちしますし、次使うときに面倒がへります。スプレーワックスでも良いので塗っておくと良いです。ホットワックスの場合はベースワックスだけても塗っておけば十分です。

と、まあとうぜん!と言うようなことも書いてますが、一度見直してみるのも良いと思います。

2016年12月16日金曜日

2017年度版 スキボ技術理論(4)

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連載の最初 => スキボ技術理論(1)

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いよいよ今週末はスキー場オープンがピークになりますね!今年は少なめながらも順調にゲレンデが開いてるので良いですね!

はい、4回目です。前回まででナチュラルスタンスについて話をしています。

今回はナチュラルスタンスを獲得する事について具体的な話をしたいと思います。

ナチュラルスタンスを獲得すると大きく変わるのが内足の使い方です。不自然な使い方だったものが自然になるので膝の負担が軽くなり、結果としてターンの質が上がります。ターンの質?と言うとピンと来ないですが、様々な環境、状況でも安定したターンができる、と言うことです。

安定したターンと言うのは、安全やコントロールのマージンを維持しながらターン出来るという事なので、メリットははかり知れません。更に高速ターンでも今までほど足に負担がかからないのも良いところです。

ただ、昔のフレックスの弱いペラペラの板では遠心力に板が耐えれず、またサイドカーブのきつい板では体重を乗せる前に板が回ってしまうのでこう言った場合は従来のワイドスタンスの方が滑りやすいと思います。

逆に言うと、板に合わせたスタンスコントロールが出来ると、より多様な状況を今まで以上に楽しめると思います(*゚▽゚)ノ

このスタンスについてはGRのレッスン会などで実際に触れていこうとおもいます。実際言葉では理解が難しいので、今は「こういうのもあるよ」てな小耳程度でも知っておいて頂くと、何かの際に気付けるかもしれません(・∀・)

そんな感じで今回のみ技術理論は以上です。この技術理論はこれからもたまに連載していきますのでまたよろしく!

2016年12月15日木曜日

2017年度版 スキボ技術理論(3)

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第3回です。なかなか難しい話で理解するのも大変!??

ナチュラルスタンスについてです。前回までで、今までの滑りではなかなかこれが獲得し難いことなどお伝えしました。

ナチュラルスタンスで滑るには、まず「外足で曲がる」事を意識します。スキボはターンが内足に依存しやすいので、意識的に外足意識を保ちます。
慣れてきたら内足をそっと添えてあげる…これだけでナチュラルスタンスはほぼ出来てます。

おや?簡単?とも思いますがこの外足で曲がるというのが曲者で、これが壁になります。外足意識を保つ為には上半身が必須で、特に足下だけでコントロールしていたスキボダにとってはかなり大きな壁になります。

ですが、この動きの意味が理解できると滑りの質は大きく変わります。雪面の捉えも早くなるのでアイスバーンも怖く無くなりますし、よりカービングターンが楽になります。

具体的にどのように練習を始めるかですが、まず緩斜面で足を揃えて極端に閉じたクローズスタンスで滑ります。慣れてくるとターンのエッジの切り替えタイミングが変わってくるのか判るとおもいます。十分こなしたら徐々にスピードを上げます。するとこれまで感じたことがない遠心力を感じられるようになります。

その感覚で次は外足だけでターンします。この時内足は無理に上げたりせず、とにかく外足にのみ意識して内足は気にしないでおきます。すると不思議と内足が邪魔に感じてきます。ターンの遠心力が感じられないと内足が邪魔に感じません。ここがポイントです。

邪魔な内足はリラックスして外足に添えるイメージにすると違和感が無くなります。この時に膝がひらいてしまわないように注意してください。

ターンスピードが上がると外足だけでは大変になってきます。そうしたら内足の出番、今までとは違った感覚で内足のアウトエッジが使える感覚が得られます。この時のスタンスは今までよりも少し閉じたスタンスになっていると思います。

これがナチュラルスタンスです。結果としてそうなったスタンスなので、今までよりも不自然さのない楽なスタンスになっていると思います。

では次回はこのナチュラルスタンスを得ることによるメリットをお話ししたいと思います。

続く

2016年12月14日水曜日

2017年度版 スキボ技術理論(2)


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スキボ技術理論(1)

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さて、前回はワイドスタンスのデメリットについてお話ししました。

ここで質問がありましたので先に補足しておくと、初心者向けには今までの肩幅程度のワイドスタンスは有用です。これからお話するナチュラルスタンスはある程度滑走が出来る方向けのお話ですのでその点をご理解下さい。

ではナチュラルスタンスとは?これは決まった足幅ではなく、目安として言うと概ね拳一個程度の幅です。スキボの場合多くの板が太いので、ぱっと見は足を閉じているようにも見えます。

重要なのは、足幅よりも膝の開き具合です。膝が自然に前後に動かせるポジションがナチュラルスタンスの開きになります。

メリットは膝の負担が軽減されることです。その結果より効率良く板に体重をかけることが出来ます。さらにターン中の体重移動がスムーズになるので滑走感が上がります。

ですが、大きなデメリットがあります。今までのワイドスタンスでの滑りの動きでは単純に足を閉じると不安定になりがちなのです。横方向のバランスを足の開きで補っていたワイドスタンスとは異なり、ナチュラルスタンスは体重移動と遠心力の釣り合いでバランスを取ります。例えるならばワイドスタンスは補助輪のついた自転車で、ナチュラルスタンスは補助輪のない自転車です。

つまり、ナチュラルスタンスで滑るには「傾く」と言う動作無しには曲がれないのです。

案外この「傾く」というのがスキボダには難しい事だったりします。傾くと言いつつもスキボで自転車のように傾くのはちょっと怖いです。出来るようになると凄くシンプルで楽な動きなのですが、そのきっかけ作りがなかなか掴めないためどうしても傾けない事に陥ります。そして無理に傾こうとするほど結果から遠のきます。

じゃあ、どうしたらナチュラルスタンスを獲得できるか。それはまた次回お伝えしましょう!

続く

2016年12月13日火曜日

2017年度版 スキボ技術理論(1)

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さて、今回からまた連載と言うことで、スキボの新しい技術理論についてお話ししたいと思います(・∀・)

「ワイドスタンスからナチュラルスタンスへ」

スキボは長らくワイドスタンスが良いとされていました。それは従来のスキボが不安定なため、出来るだけ安定させる為に自然と組み上がったものだったと思いますが、デメリットもある滑りでした。

特に問題になるのが「膝」です。滑っていて膝に違和感を感じたことありませんか?

ワイドスタンスは安定しますが、ターンの度に膝に負担をかける滑りです。更に左右の体重移動もしにくいので滑りが膝下だけになりがちになります。本来膝は前後にしか曲がりませんが、ワイドスタンスの滑りでは膝に無理なひねりや曲がりをさせるため、ワイドスタンスはあまり良い滑りでは無かったのです。

そして滑りとしてもターン中に進行方向に板を向けにくく、内足に乗ってしまうのでターンも遠心力を利用しにくく、板の性能が発揮しにくい。そんなデメリットがワイドスタンスにはあります。

ですがことのほか短いスキボは安定感が少ないのでワイドスタンスが必要でした。しかし、今のスキボは板が工夫されて安定感はぐっと増しました。なので、敢えてワイドスタンスをとる事も無くなってきています。

となると、より滑りやすく…と考えます。それがまず第一の新しい要素、ナチュラルスタンスです。

肩幅程度に広げたまま滑るワイドスタンスに比べてナチュラルスタンスはごく自然な立ち幅ですので、足は拳一個分程度の開きでしょう。これが滑りを大きく変えます!

と、ナチュラルスタンスとは?と言う部分は長くなりますので話は次回に続きます!

続く

2016年12月11日日曜日

下見

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今日は連投です。

非常に満足するシーズンインを行った翌日。八ヶ岳を挟んで真裏になる白樺湖エリアに来ました。
目的は来週行うイベント「2017GR足慣らし」のゲレンデの下見です。毎年恒例のこのイベントですが、昨年は非常に雪がすくなく残念なイベントになり、今年もやや雪不足が懸念されていたので下見かねがね訪れました。

イベントについては==> 2017GR足慣らしin白樺湖

雪、ないです。白樺湖エリアは八ヶ岳エリアと似ていて標高も高く、人工降雪機を持つゲレンデが多いので比較的シーズンオープンは早めなのですが、イベント予定の白樺湖ロイヤルヒルはメインコースが半分の幅で一本のみと少し残念な状況でした。

他のゲレンデもだいぶ厳しい様子…来週のイベントがちょっと不安になります。

とはいえせっかくなので滑ろう!という事で仲間にも声をかけたところ遠方から3名着て頂けました。(ありがとうございます)

今日の板はGRのフラグシップForFree。オールマイティながらも非常に高い潜在能力を持つこの板は、GRを代表する板と言って過言ではありません。

狭いながらも雪はそれなりに厚みがあって滑るには問題がない様子。非常に硬く一部アイスバーンになるも、FFの前には問題なし!

OSよりも高い滑走性能。エッジが使いやすいためこんな状況でもガンガン滑れます!コースは800mとリエックスよりも短いので一息で滑れてしまう距離なのですが、またそれが良い。

スキボにありがちなプルプルと板が動いてしまう感覚?FFにはないですよ。FFを含めGRの板は全て手作業によるプレチューンナップ済み。エッジは板それぞれすべて削り、磨いて余分なエッジを落としてあるので、無用に板が動くことはほぼありません。そしてワックスもしっかり入っているので滑っていて非常に気持ちがいい。この日来てくれた仲間に頼まれていて他に試乗用のNoNameも持ち込んでいたのですがそれを履いた仲間が一言

「滑りすぎてヤバい」

 だそうです。('ω')ノ

GR板がちょっぴり他に比べて高い理由がこれだったりもします。すべておいらが手作業で仕上げているので生産量は少ないですが、買ってすぐ乗ってOKなGR板の凄さを仲間に感じて頂けた様子です。

この日はゲレンデも狭かったので途中からレッスン会に切り替えて仲間にスキーを教えました。こういう機会は自分にとっても教えるという事で技術確認にもなるので非常に尊いです。仲間にも満足頂けた様子で、一日を楽しめました。

シーズンインから二連続でのスキーでしたが、この日も良い一日になりました。来週はGRイベントなので、雪が増えることを期待してまた来たいと思います!

シーズンイン!

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ようやくシーズンインですよ奥さん。

例年だと11月の軽井沢オープンあたりで一回シーズンインして12月に入って本格的にシーズンイン!って流れなのですが、今年は仕事の多忙もあって今週末まで我慢しました!

シーズンインに選んだのはホームゲレンデでもある小海リエックス。このスキー場は家から近く、八ヶ岳エリア最大の規模を誇るのでお気に入りのゲレンデです。八ヶ岳エリアでは2km以上の長さのコースはここだけだし、コース幅も他よりも広いので気持ちよく滑れます。

そして何よりもおいらがスキーボードに出会った思い出のゲレンデだったりもします。

そんなリエックスでシーズンイン!と滑り始めた矢先に雪が降り始める!このエリアは冬の晴天率が日本屈指なので降ることが珍しいのですが、これは幸先が良い?

そしてゲレンデも最高!平日オープンした翌日だったのでバーンは荒れてなかったし、この時期としてはよくやった!と言える山頂からの2kmのコースオープンは賞賛に値します。実際ほかのゲレンデなどでは1コースを開けるのが精いっぱいといった状況なだけにリエックスの本気はワクワクを加速させてくれます。バーンは硬くしまったおいら好みのハードバーン。スキボでガンガン切るように滑り降りてはリフトで休憩を何度も繰り返しました。

シーズンインなのでできることの確認も。おおむね基本の技は良いものの、ひざの怪我の影響もあって左右のばらつきが気になる。滑りのスタイルも昨年から変えているので違和感の修正に時間がかかりそうです。

夏の間に研究していたスキボの滑走理論の更新も確認。確かに「この方法」の方が滑りにメリットある。※この件はおいらとスキボをご一緒できた方や、レッスン会でご案内します。

そしてなによりOverSize!この日はコンディションが読めなかったのとバーン状況が変化することを想定して汎用性が高いOverSizeを持ち込んだのですが…自分で作っておいてなんですがとても良い!!(*'▽')
ずらしやすく、踏めばグリップして滑走が気持ちいい!安定感があるのでガンガン滑っても不安はありません(むしろスキーヤーと同じスピードレンジで滑ってました)
グラトリも楽しめるし、滑ってもOK。コースわきの荒れた場所などでも苦にせずに滑れるのはさすがOS!スキボだとこういったしまった雪ではエッジが引っかかりやすく大変なのですが、ずらしのやりやすさをコンセプトに置いているOSでは苦になりません。でもちゃんとグリップもする。うん。良い板だw

一応確認のために最後に長板に履き替えて数本確認し、時間になったので終了!もう少し軽く確かめる程度だったのががっつり楽しんじゃいました!

そんな満足感の高いシーズンインが今年はできました。良いシーズンになることを期待できる一日でした!

2016年12月8日木曜日

スキーに行く前日までの準備として

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という事で今回の話は「前日までの準備」

・・・スキー前日ってワクワクして結構楽しいですよね。あれこれ準備して荷造りして、いつもより早めに目覚ましセットして遠足の前の日のような楽しさがあります。(・∀・)ノ

その中に「保険」をお忘れではないですか?

何を隠そうおいらは公認スキーパトロールの資格を持ち、実際に勤務経験もあるのでスキー場での事故やケガは現場で沢山見て経験してきました。その中で感じたのが

「怪我する人の大半は保険に入ってない」

という事実です。

年に数回行くスキーのための保険というとちょっともったいないと思う人も多いかもしれませんが、最近だとネットから気軽にすぐに入れる「ちょこっと保険」などのようなものや、掛け捨てで安価な傷害保険もあります。

年額として平均するとだいたい4000円前後。2週間ぐらい何時もよりちょっぴり倹約すれば捻出できるくらいの金額で、 もしもの際に備えられます。

スキーの怪我というとねん挫と骨折が多いですが、これらはほとんど入院や手術までに至ることも少なく、そうなった場合はかなりの痛手となります。生命保険で傷害が付いている場合でも要注意!入院、手術以上でないと対応されない保険である場合なども結構あります。

それ以外にも「怪我をさせた」場合はもっと深刻です。保険に入ってないと予想したよりもとんでもないことになる場合もあります。

備えあれば憂いなし。入っておいた方が良いですよ?

なお、スキー場で怪我をした場合はパトロールに行って手当をしてもらい「傷病報告書」を発行してもらうとその後の手続きがスムーズになります。パトロールと言うとちょっと敷居が高いですが、些細な怪我でも対応してくれるので、何かの際にはまず頼るのが一番です。

保険って見落とされがちですが、これからも楽しいスキーライフを送る為にも大事なもの。スキーに行く前日までに見直してみてはいかがでしょうか。



2016年12月7日水曜日

GRからクリスマスプレゼント!?

いつもブログを読んでくれてありがとうございます(・∀・)

実はGRの中の人は誕生日が12月25日!なのでこのブログを読んでくれた方にGRからクリスマスプレゼントです!

GRのオンラインショップで年内いっぱい使えるクーポンコードをプレゼントしちゃいます!
※2016年12月31日決済分まで。GRオンラインショップのみ。

オンラインショップで3万4千円以上のご購入に限りますが、なんと1.5割引になるクーポンコードです!

し・か・も…

クーポンコードを使って銀行振込での購入、もしくは板のみのご購入の場合は何と500円分のクオカードを進呈致します!
※銀行振込でのお買い求めの場合、手数料はご負担いただきます。
※板のみのご購入では銀行振込以外でのご注文も対象となります。
※クーポンコード一回使用ごとに1枚クオカードを進呈します。
※クオカードは商品の発送に同梱致します。

これはこのブログを読んでくれている皆さんのみへのプレゼント企画です。GR板などがかなりお得になる機会になりますので、よかったらご使用下さい。

ただしご注意!

GR板以外(ビンディング、ワックスなど)につきましてはすべて取り寄せとなりますが、年末年始対応につきましてメーカー等の冬期休暇のため、年内にご用意できない場合がございます。その場合は年明け後に取り寄せの可否のご連絡、お取り寄せ、発送となりますのでご注文後多大にお時間を頂戴する場合があります。
また、発送に関して12月27日以降のご注文分は配送業者の都合から早くても年明け後の発送になります。その点もあらかじめご承知願います。
年内中に間に合わせる場合、遅くとも15日までのご注文をお願い致します。それ以降のご注文はこれらの事情により延着などの責任は負いかねますのでご承知下さい。

というわけでクーポンコードの発表です!

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こちらをGRオンラインショップご注文時にご入力下さい。自動的に割引が適応されます。

GRオンラインショップはこちら!
===> GRオンラインショップ 

以上、ブログは今後もだいたい毎日更新致します。改めて宜しくお願い致します。<(_ _)>

2016年12月6日火曜日

そろそろシーズン?

先月急にいらっしゃった冬将軍はすぐ帰ったまま戻ってきませんね(´・ω・`)

野辺山、アッタカイデス。せっかく降った雪も全て融けちゃいました。

とは言え近隣のスキー場は着々とシーズンインに向けて動いています。八千穂はオープンしたし、小海も予定通り8日オープンで決定。サンメドやシャトレーゼも順調にオープンになりそうです。

今年はたくさん滑るのが目標。先週シーズンイン予定が泣く泣く延期になり、たぶん今週9日がおいらのシーズンイン予定。順調ならリエックスが最初から2km滑れそうなので期待してます。10日も滑る予定ですし、17はイベント。月末も23は八千穂のイベント参加予定ですし、月末も何かできたら?と考えています。

板も車も既に準備オッケー!なので、早く雪の感触を楽しみたいです。(・∀・)

2016年12月5日月曜日

セット位置について 補足

さて、前回までのセット位置についての連載にていくつかご質問をうけたのでご紹介したいと思います。なお、全てのご質問にはお答え出来ないのでご承知下さい。

(質問)結局セット位置変更はしたほうがいいの?良くないの?
(答え)結論としては「しなくて良いならしない方が良い」です。乗ってみてどうにも違和感あるかどうかで検討して貰うのが一番です。板を買って初めからセット位置を変えるならば、マーカーのスキッゾなどのビンディングでリスクを減らす事を先に考えた方が間違いが無いと思います。

(質問)センターマークに目盛りが付いていてどこに付けたら良いのか判らないにだけど?
(答え)板によっては複数のセット位置、もしくは「この範囲ならどこでもどうぞ」な仕様の板がたまにあります。特に多いのがフリー系の板で、多くは後ろが標準セット位置で、前に行くほどフリー向けのセットになります。
こういった板は初めからセット位置変更を前提に開発されているので比較的安心して変える事が出来ます。ただし、位置を変えるとどういった変化があるかは板それぞれですので、ご購入時に店員さんなどと良く相談して検討してください。

(質問)状況によって設定変えたいんだけど?
(答え)前にも書いてますが、マーカーのスキッゾはドライバー一本で前後に3cmづつセット位置を変えることが可能です。また、チロリアのLRXやSLRなどのようなレールシステムのビンディングはワンタッチで変えられるので手間がなありません。更に、手に入れにくいですが「デモ」ビンディングを手に入れればレールシステムのような手軽なセット位置変更ができます。※ただし、デモビンディングであっても後のみの調整や、前後連動タイプであればセット位置変更はできませんのでご注意下さい。

以上です。まだまだご質問頂きましたが、多かったのがこの3つでした。

と言うわけでビンディングのセット位置についてでした。

2016年12月4日日曜日

セット位置について(6)

この記事は連載ものです


前回のあらすじ
セット位置変更は慎重に!可能な限り試してからセット位置変更を検討しましょう!

というわけで第6回は、GR板の場合どうなの?という話です。

GR板はテストの際に様々にセット位置を試し、検討しています。実際にすべてのモデルにおいて設計のセンター位置とは異なった位置に設定して販売しています。

ForFreeやSnowFairyはその滑走性能を生かすための位置を探りつつ、グラトリにも有利な位置を検討しました。なのでこれらのセット位置はオールラウンドに用いられる位置になっていますが、もしより滑走性を求めるならセットバックも検討できます。逆にこれ以上のセットフロントはあまりお勧めできません。板が回りすぎるのにテールが残るような印象になると思います。

WhiteLandは非常に柔軟に対応できる板なのでいろいろと試すことが出来ます。もとよりビンディングが簡単に調整可能なので好みの位置を探りやすいのもメリットですね。基本的にはFFに準じた位置なのでオールラウンドな性能ですが、初めてスキボに乗る方にも既存スキボダにも広く楽しめるので、そういう意味でもWhiteLandの幅広い対応性はセット位置という意味でも受け入れられやすい仕様になっています。

今期からの新板となる3機種はこれらとちょっと異なります。

マルチユースの2台。OverSizeとLovin’NEWはむしろ用途に合わせセット位置変更を検討して頂きたい板です。滑走をメインに使うのならば標準のセット位置を、グラトリなどのトリッキーな使い方をするならば1~2cmのセットフロントが有用な板ですし、もともとセットフロントをしても良いように作られています。

ロングサイズコンセプトのNoNameはスキーボードとして使いやすいセット位置を前提に作られています。この板もWhiteLandと同じビンディングが付いていますから加工無しにセット位置変更を試せます。ガンガン前を向いて滑るならばセットバックもありでしょうし、よりスキボらしく使うならセットフロントもアリでしょう。

これらの板は機会は少ないですが試乗会やGRイベントでご用意できます。もちろんセット位置が簡単に試せるビンディングですので、いろいろと参考にして頂きやすいと思います。

とりあえず直近で試せる機会とすれば「GR足慣らしイベント」が12/17の土曜日に白樺湖ロイヤルヒルスキー場で行われます。

と、6回にわたってセット位置について解説させて頂きました。足らない点もあったかとも思いますが、皆さんのスキーライフの助けにでもなればとも思います。

2016年12月3日土曜日

セット位置について(5)

この記事は連載ものです


前回のあらすじ
ドセンセットは気を付けて!

この連載も5回目となりちょっと長くなってきました。
間に合ってませんが準備が出来たら写真も載せようと思っていますので、その点はお待ちください。

今回はセット位置変更の実際の話です。
まず重要なのが、必要ないならセット位置変更はしない。という事です。セット位置変更によって改善されることはあってもそれによって上手になることはありません。
ちなみにおいらはセット位置変更を勧めている訳ではありません。ただ間違ったセット位置によって乗りにくそうにしている人が案外多いため、それを何とかしたいと思ってこの連載を書いてます。

それを踏まえて…

板に乗ってみてどうしても「前が邪魔」とか「後ろが引っかかる」などの不満がある場合。これを解決するには二つの方法があります。
一つはエッジチューン。エッジに角度をつけるビベルや意図的にエッジを落とすダリングでエッジコンタクトをコントロールして引っかかりなどを改善させます。
そしてもう一つはセット位置の変更。前が邪魔なら前へ、後ろが引っかかるなら後ろへセットを変えると改善されます。

セット位置変更は大体元の位置から1cm以上動かす場合に検討します。前にも話をしてますが1cm未満のセット位置変更は穴の強度という問題もあり避けた方が良いです。また、セット位置変更が必要なほど乗り味が不安な場合、1cm程度では改善されないことの方が予想されるからです。

でも、どうやって試したらいいんでしょ?一番は調整可能なデモ板を借りて試すのが良いです。スキーショップ主催の試乗会などで出されている板はだいたい調整可能なビンディングがついています。自分の板と同じものを借りてセット位置を試し、しっくりきたら変えるのが間違いないでしょう。
スキーショップによっては試乗会でなくとも貸してくれるところもあります。チューン前提で相談してみると良いかもしれませんね。

スキボの場合は固定ビンディングで仮に試す方法が簡単です。センターマークとブーツセンターを参考にずらしてみて確認ができます(一部の固定ビンディングではできません)
また、一部の解放式ビンディングモデルでも同様の事が試せます。

それらの方法が出来ない場合は…?

自分よりもレベルの高い方に乗ってもらって判断する方法があります。参考程度ですが、板の特性としてセット位置変更が適切なのか、そうでないのかの予想が立てられます。的確に判断出来る方ならば滑りを見てもらう事でも参考にできることもあります。

それもできない場合。

思い切ってやって試すしかありません。(´・ω・`)
※だいたい2cmくらい動かすと効果が確認できます

そしたら次回はGR板はどうしてるの?ってことをお伝えしたいと思います。(*‘∀‘)

続く!

2016年12月1日木曜日

セット位置について(4)

この記事は連載ものです

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前回のあらすじ
セット位置変更は板に乗りやすくするための有用性なチューン!かも?

ということで4回目です。今回はセット位置変更の落とし穴についてです。

特にフリースキーでの事なのですが「ドセン神話」と言うものがあります。

ドセンとはどセンター。板のど真ん中にセンターが来るようにビンディングを取り付ける事です。これをドセンとよく呼んでいるのですが、何故かフリースキーやるならドセンが最高!と言う風潮があります。

実際どうなのかと言いますと、板によっては凄く滑りにくい板になってしまうことがあります。板の開発者として、スキーチューナーとしても見解として

「上級者でない限りドセンはほぼメリットがない」

と考えています。

これだけではなく。無理にドセンにするとビンディングの取り付けのための構造体(ビンディングプレート)が無いところに取り付けてしまうこともあるのです。

多くの場合、ビンディングプレートはセンターマークを中心に60cm弱位の範囲で板の内部に仕込まれています。それを越えると構造体がないのでビス抜けの恐れがでてきます。ビンディングのビス抜けは滅多に起きることではないのですが、起こってしまったら最悪です。

さらにもう一点。普通はセットバック、セットフロントはメーカーが設定したセンターマークを基準に勘案しますが、板の中心を基準にはしません。それを勘違いして取り付け依頼を行うと、とんでもない位置に取り付けることも起こり得ます。

「センターから2cmバック」とはセンターマークから2cm後ろと言う意味で、自分が意図するのが板の真ん中から2cmバックならば事前に計って「センターマークから何cmフロント」と依頼しないとチューナーが間違えてしまうことにもなります。

このように、セット位置についての情報が一人歩きしていることで無用のトラブルや事故が起こっている背景が今現在あります。これが落とし穴。

さて、ここまで理解がすすんだ所で次回は実際の現場でのセット位置について解説したいとおもいます。

では次回!続く!

2016年11月30日水曜日

セット位置について(3)

この記事は連載物です

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 さて、セット位置についての第3回です。ここまでまだ読んでないよ~という方は上記リンクから読み進めて下さいね!

 前回デメリットについてお話しました。凄く簡単にまとめると

「セット位置変更は安易に行うと元に戻せないこともあるかも!」

です。ビンディングの取り付けは板に穴をあけるので仕方ないですが…。

で、今回はセット位置変更の効能です。この話題のあたりが今回の考察のキモになると思うので頑張ってわかりやすく書きたいと思います。

 センターマークの位置は板のコンセプトなどにより決められているというのは前にお話しした通りですが、この位置は誰でもOKというわけでなく、人それぞれで微調整した方がより板の性能を発揮しやすくなります。

 「板の上に乗る」というのは案外シンプルで、乗っている板の最も安定する場所に人は乗ろうとします。その位置と重心の位置のずれによって板をコントロールするのですが、これが数センチの差で大きく変わります。

 なぜかというと、自分のバランスを取りやすいポイントとサイドカーブのラディウスの頂点やキャンバーの頂点との位置が変わるので、エッジの掛かり方が変わったり、前後の板の硬さ、フレックスバランスが変化するからです。さらに板そのものの前後の重さのバランスもあるので、ちょっと(=cm)の調整で大きく板の性能が変わってきます。

 基本的に、板に対してトップが食いつきにくいとか、テールが残って曲がりにくい。と言ったネガに対してセット位置の変更はかなり効果があります。フリースキーをやる方なら板の前後バランスの調整はジブ、エアともに重要でしょう。

 さらにブーツによっては、正しく取り付けたとしてもセンターマークとブーツセンターがズレてしまう場合も少なくありません。この差が大きすぎる場合は調整した方が良い場合と言えます。

 実際のところ、1cmくらいならば差異はあまり感じませんが、2cm以上となると板の感触は大きく変わりますし、実感もあります。物によっては全く違う板と錯覚するぐらい。

 なので良い方向に調整できればセット位置の変更は非常に有用なチューンなのですが、もちろん悪化する場合もあります。そしてセット位置変更に手を出して滑りにくくなったと感じているならば…それは適切なセット位置ではない可能性が大きくあります。

 そんなところで次回はセット位置の落とし穴について解説したいと思います。

 続く!

2016年11月28日月曜日

セット位置について(2)

セット位置についての考察、その2です。前回の続きなのでまだ読んできてない方は前回のブログへどうぞ

前回のブログ

さて、前回は取り合えず導入と言うことで言葉の意味や、セット位置についてなどに簡単に触れました。

今回はセット位置変更のデメリットから話したいと思います。

セット位置は非常にナーバスで、ほんの1cm変えるだけで乗り味が変わることも少なくありません。
たったそれだけで~!?と思うかも知れませんが、実際そうなので困りものです。

そしてこのセット位置を変えるには、板からビンディングを取り外して付け直す必要があります。これが大問題なのです。

一部のビンディングを除いて、多くのビンディングは厳密にセンターマークから位置を決め、ドリルを使って穴を空け、ネジを使って留められています。ですので基本的にやり直しが難しく、取り付け自体が素人には容易ではありません。穴を空けてしまえば同じ穴はリペア無しでは使えず、別の箇所に穴を空けたとしても穴と穴の間隔は1cm位あけなければなりません。

なので、もしセット位置を変えたとして、気に入らないから戻す。と言うことが難しいのです。これが大きなデメリット。(´・ω・`)

とは言え勿論対策もあります。ドライバー一本で簡単にセット位置を変えられるマーカーのスキッゾやレバー操作で調整可能なチロリアのSLRなど使えばセット位置変更は簡単に試せます。スキボの固定ビンディングならば取り付け位置を変えて試すのも出来ますね。

もしセット位置変更を考えているならば、そう言った元に戻せる仕組みのものをまず利用することをお勧めします。(GRのオンラインショップで取り扱いもありますよ。固定ビンディングはありませんが…)

そんなとこで次回は実際のセット位置変更の効能に触れてみましょうか。

続く!

2016年11月27日日曜日

セット位置について(1)

スキボに限らず、それなりにスキーを楽しむようになると気になり始める問題、それは「セット位置」です。

セット位置とはなんぞ?という方に説明すると、板に対するスキーブーツの位置の事です。スキー板とブーツにはそれぞれセンターマークとブーツセンターマークがあり、この二つの位置をどうするのか?がセット位置の本題です。

スキー板は、設計者やテストの結果からセンターマークを決定します。このセンターマークは全く同じ板でも少しでも位置を替えると性能が変わるため、最終的なセンターマークの位置は板のコンセプトなどから総合的に判断して決定されています。
なので、基本的にセンターマークにブーツセンターを合わせるように板とブーツを繋ぐ金具、ビンディングを取付ねばなりません。このビンディングの取り付け位置が「セット位置」になります。

このセット位置は、ある程度ユーザーが自由に変えることができます。センターマークより前に取り付けることを「セットフロント」、後ろに付けることを「セットバック」と言います。

セットフロントはより軽快な操作感を求める場合、もしくは板の前側が邪魔に感じる場合に選ばれます。よくフリースキーの方などが好みますね。

対してセットバックは逆で、板の後ろが邪魔に感じる場合に選ばれます。板の前側が重要なパウダースキーなどで好まれますね。

セット位置を調整するメリットは、より好みの滑りに板をあわせることが出来る事です。自分のスタイルや乗り方を解っている方ほどこの効果は大きく、ほんの少し変えるだけで楽に乗れるようになったり、ターンやトリックがしやすくなったりします。

で す が …(´・ω・`)

デメリットをきちんと把握していないと安易に出来ないのもこのセット位置の大きな問題です。その話は次回にしたいとおもいます

続く!