2016年11月30日水曜日

セット位置について(3)

この記事は連載物です

記事の最初=> セット位置について(1)
前回=> セット位置について(2)

 さて、セット位置についての第3回です。ここまでまだ読んでないよ~という方は上記リンクから読み進めて下さいね!

 前回デメリットについてお話しました。凄く簡単にまとめると

「セット位置変更は安易に行うと元に戻せないこともあるかも!」

です。ビンディングの取り付けは板に穴をあけるので仕方ないですが…。

で、今回はセット位置変更の効能です。この話題のあたりが今回の考察のキモになると思うので頑張ってわかりやすく書きたいと思います。

 センターマークの位置は板のコンセプトなどにより決められているというのは前にお話しした通りですが、この位置は誰でもOKというわけでなく、人それぞれで微調整した方がより板の性能を発揮しやすくなります。

 「板の上に乗る」というのは案外シンプルで、乗っている板の最も安定する場所に人は乗ろうとします。その位置と重心の位置のずれによって板をコントロールするのですが、これが数センチの差で大きく変わります。

 なぜかというと、自分のバランスを取りやすいポイントとサイドカーブのラディウスの頂点やキャンバーの頂点との位置が変わるので、エッジの掛かり方が変わったり、前後の板の硬さ、フレックスバランスが変化するからです。さらに板そのものの前後の重さのバランスもあるので、ちょっと(=cm)の調整で大きく板の性能が変わってきます。

 基本的に、板に対してトップが食いつきにくいとか、テールが残って曲がりにくい。と言ったネガに対してセット位置の変更はかなり効果があります。フリースキーをやる方なら板の前後バランスの調整はジブ、エアともに重要でしょう。

 さらにブーツによっては、正しく取り付けたとしてもセンターマークとブーツセンターがズレてしまう場合も少なくありません。この差が大きすぎる場合は調整した方が良い場合と言えます。

 実際のところ、1cmくらいならば差異はあまり感じませんが、2cm以上となると板の感触は大きく変わりますし、実感もあります。物によっては全く違う板と錯覚するぐらい。

 なので良い方向に調整できればセット位置の変更は非常に有用なチューンなのですが、もちろん悪化する場合もあります。そしてセット位置変更に手を出して滑りにくくなったと感じているならば…それは適切なセット位置ではない可能性が大きくあります。

 そんなところで次回はセット位置の落とし穴について解説したいと思います。

 続く!

2016年11月28日月曜日

セット位置について(2)

セット位置についての考察、その2です。前回の続きなのでまだ読んできてない方は前回のブログへどうぞ

前回のブログ

さて、前回は取り合えず導入と言うことで言葉の意味や、セット位置についてなどに簡単に触れました。

今回はセット位置変更のデメリットから話したいと思います。

セット位置は非常にナーバスで、ほんの1cm変えるだけで乗り味が変わることも少なくありません。
たったそれだけで~!?と思うかも知れませんが、実際そうなので困りものです。

そしてこのセット位置を変えるには、板からビンディングを取り外して付け直す必要があります。これが大問題なのです。

一部のビンディングを除いて、多くのビンディングは厳密にセンターマークから位置を決め、ドリルを使って穴を空け、ネジを使って留められています。ですので基本的にやり直しが難しく、取り付け自体が素人には容易ではありません。穴を空けてしまえば同じ穴はリペア無しでは使えず、別の箇所に穴を空けたとしても穴と穴の間隔は1cm位あけなければなりません。

なので、もしセット位置を変えたとして、気に入らないから戻す。と言うことが難しいのです。これが大きなデメリット。(´・ω・`)

とは言え勿論対策もあります。ドライバー一本で簡単にセット位置を変えられるマーカーのスキッゾやレバー操作で調整可能なチロリアのSLRなど使えばセット位置変更は簡単に試せます。スキボの固定ビンディングならば取り付け位置を変えて試すのも出来ますね。

もしセット位置変更を考えているならば、そう言った元に戻せる仕組みのものをまず利用することをお勧めします。(GRのオンラインショップで取り扱いもありますよ。固定ビンディングはありませんが…)

そんなとこで次回は実際のセット位置変更の効能に触れてみましょうか。

続く!

2016年11月27日日曜日

セット位置について(1)

スキボに限らず、それなりにスキーを楽しむようになると気になり始める問題、それは「セット位置」です。

セット位置とはなんぞ?という方に説明すると、板に対するスキーブーツの位置の事です。スキー板とブーツにはそれぞれセンターマークとブーツセンターマークがあり、この二つの位置をどうするのか?がセット位置の本題です。

スキー板は、設計者やテストの結果からセンターマークを決定します。このセンターマークは全く同じ板でも少しでも位置を替えると性能が変わるため、最終的なセンターマークの位置は板のコンセプトなどから総合的に判断して決定されています。
なので、基本的にセンターマークにブーツセンターを合わせるように板とブーツを繋ぐ金具、ビンディングを取付ねばなりません。このビンディングの取り付け位置が「セット位置」になります。

このセット位置は、ある程度ユーザーが自由に変えることができます。センターマークより前に取り付けることを「セットフロント」、後ろに付けることを「セットバック」と言います。

セットフロントはより軽快な操作感を求める場合、もしくは板の前側が邪魔に感じる場合に選ばれます。よくフリースキーの方などが好みますね。

対してセットバックは逆で、板の後ろが邪魔に感じる場合に選ばれます。板の前側が重要なパウダースキーなどで好まれますね。

セット位置を調整するメリットは、より好みの滑りに板をあわせることが出来る事です。自分のスタイルや乗り方を解っている方ほどこの効果は大きく、ほんの少し変えるだけで楽に乗れるようになったり、ターンやトリックがしやすくなったりします。

で す が …(´・ω・`)

デメリットをきちんと把握していないと安易に出来ないのもこのセット位置の大きな問題です。その話は次回にしたいとおもいます

続く!

2016年11月26日土曜日

足慣らしオフ開催します

さて、店舗紹介も一通り終えた所で今シーズン一発目のイベント告知です。

【GR】2017足慣らしオフ
http://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=4798091&id=81119727

このオフはスキーボードのフリーコミュニティ「GR」で毎年恒例となっているイベントです。シーズンインにあわせてみんなで足慣らしがてらワイワイ滑って楽しみましょう!と言うのがこのオフの主旨です。

足慣らしなので頑張らないのがポイントです。年末に仲間内でスキーを控えている方、こっそりここで練習などいかがですか?

また、もしスキボに興味あるんだけどちょっと試してみたい…そんな方にもGRよりスキボの無料レンタルと試乗ができます。ブーツも限りはありますが貸し出し出来ますので、お気軽にご参加下さい。

GRではこのイベントを始め、レッスン会やミーティングなど月イチペースで行っております。周りにスキボ仲間いなくて…(´・ω・`) という方も、仲間と出会う絶好の機会となりますので是非参加して見てください(・∀・)

2016年11月23日水曜日

店舗紹介[クレブスポーツ六日町]

明日急激に天気が変わって雪?
関東だとかなり珍しい事になりそうですね。これを期に一気に冬到来となってくれたらと期待します。

では店舗紹介もラストです。

クレブスポーツ六日町[新潟県南魚沼市]
http://www.xraeb.co.jp/007shop_top_new/index.html

これまでのお店は太平洋側ばかりでしたが、日本海側でもGR板を置いて頂いております。

こちらのお店は関越道六日町ICすぐのイオンモールの敷地内にあるのでほとんど迷わないと思います。大きなお店でスキー以外にも沢山スポーツ用品を取り扱っておりますが、しかしスキー用品の取り扱いの気合いが専門店並みです。総合店では珍しく年間通してスキー用品の取り扱いがあるだけでなく、その品揃えも豊富です。

新潟方面では競技スキーが盛んなのもあってフリースキーを取り扱うお店が少ないのですが、クレブさんはしっかり用意しています。それも年間通して。頼もしいですね。

お店の場所もスキーで盛り上がる湯沢から下道で30分程度なので、スキーのついでに寄ることもできます。チューンナップ用品の品揃えも豊富なので既存ユーザーにも満足なお店でしょう。

こちらでは現在リリース中の板全てを店頭販売して頂いております。特にNoNameの現物があるのはここだけです。良かったら手にとって見てみてください(・∀・)

2016年11月22日火曜日

店舗紹介[スキーショップ コラボ]

店舗紹介の第三回です。今回紹介するお店はローカルには耳寄りなお店です

スキーショップ コラボ[山梨県甲斐市]
http://www.ski-collabo.jp/

山梨県では数少ないスキーの専門ショップです。甲府昭和ICから南アルプス通りを白州方面に向かって10分程度と、アクセスも良好です。

元々競技スキーを得意としているショップながらフリースキーも多く取りそろえ、専門店だからこその知識と蘊蓄に富んだ頼もしいお店です。チューンナップにも力を入れており、山梨エリアでは欠かせないお店です。

試乗会も行っており、実際の使用感などを相談出来るのも強みと言えるでしょう。店長自らが選んだ品揃えはセレクトショップと言えるお店です。その中にGR板も選んで頂いております。

コラボさんは買うだけでなく、そのアフターサービスを期待する方には末永くお世話になれるお店でしょう。年間通じてのお店なので山梨エリアにお住まいならば訪れる価値はあると思います。

因みにおいらもこの仕事を始めるまで度々御世話になっていたお店です。そんなお店に板を置いて貰えているのはとても光栄な事と感謝しています。

2016年11月21日月曜日

店舗紹介[スキーショップ ベイル]

来週ようやく雪予報があるようですね!

期待してもいいのかな?

さて、店舗紹介第二回は「スキーショップ ベイル」様です。

スキーショップ ベイル[東京都神田小川町]
http://www.shop-vail.com/

日本最大のスキーショップ問屋街、神田小川町にあるベイルさんは、フリースキーのお店として有名なお店なので知っている方も多いかも知れないですね。

フリースキー系の専門店なのでお店はフリー系の板ばかり!こちらはスノーボードも置いてないので初めての方はちょっと尻込みしてしまうかもですが、店員さんは皆様スキーが好きな親切な方たちばかりです。

運が良ければあのムービーや雑誌で見たあの人がいるかも?

専門店なので量販スポーツ店では見られないアイテムもたくさんあります。レアなマテリアルやアパレルもあり、店員さんと会話しているだけでも楽しめちゃいます。もちろんレアなGR板もあります!こちらではNoName以外の全ての板を展示していますので、実物が気になる方は是非伺ってみて下さい。特に今季数量限定のOverSizeが手にとって見られるのも見逃せないポイントです。

さらにベイルさんはイベントの企画も行っており、超一流ライダーによるレッスン会やパークセッションなど随時募集しております。

トータルで楽しめるお店なので、都心に来られたら際にはお立ち寄り下さい。

2016年11月19日土曜日

店舗紹介[OFF-1]

そろそろ雪山の準備を始めている方も多いのではないでしょうか?

さて、今日からGRの板を置いて下さっている店舗の紹介をしたいと思います。

OFF-1 [東京都福生市]
http://www.off-one.com/

国道16号線沿いにあるので、西東京の方には馴染みのあるお店ではないでしょうか?大きな通り沿いにあるので関越道方面のゲレンデに行く方が立ち寄りやすい所でもあります。

駐車場は店舗前と店舗近くに用意されているので車でも問題なし、店構えも目立つので迷うことは無いでしょう。

お店に入ると圧巻の品揃え。選り抜きの商品は国内外の様々なブレンドのものを取り揃えています。スノーボードも沢山ありますが、フリースキーの品揃えも豊富!そしてもちろんGR板もあります。

OFF-1はまた、アパレルの品揃えも豊富です。天井まで並べられたウエアやグローブやザックと、思わず財布の紐が緩んでしまいそうな堪らないお店です。

ネット上でも販売を行っているので、遠方の方でもりようできます。そして何より通年通してスキー用品を取り扱っているので、サマーシーズンの際にも頼もしいお店です。

GR板の取扱いとしてForFree,SnowFairyが置いてあります。また、GR板全てを取扱い可能ですので、ご検討の際には是非ご相談下さい。

以上、OFF-1の紹介でした。行ってみると納得のお店かと思いますので、是非伺ってみてください!

2016年11月18日金曜日

雪はまだ?

今週末は様々なゲレンデでオープン予定でしたが、軒並み延期になりましたね。特にかぐらの延期にがっかりした方も多いのでは?

今年は雪が多めの予報みたいですね。昨年は近所の90の爺ちゃんが
「生まれてからこんなに雪のない年は今までねぇ!」
と言っていた少雪で、スキーを趣味や生業にする方には残念な年でした。

「そこに雪はあるのか?」
「ねぇよ!」

こんな年もう嫌だ。゚(゚´Д`゚)゚。

ラニーニャによる大雪予報と、昨年よりは…と思う期待感もあって今年は大丈夫!
と、思うのですが、何となく去年が脳裏にあって雪が降る気がしない…(´・ω・`)

今年は降るまで何となく不安を感じる今日この頃です。

因みにおいらはまだシーズンインしてません。かぐら行きたかったなぁ…

2016年11月17日木曜日

日記、始めます

CO10と書いてしおてんと申します。スキーボード専門ブランドの代表として、日々板に囲まれる日々を送っています。

今日からそんなスキーボードの話題を中心に、日々の事を書いてみようかと思います。

って言うか ( ゚▽゚)ノ「スキーボードってなによ?」と思う方…

簡単に言うと「短い板のフリースキー」です。フリースキーってのはここ10年で台頭してきたスキージャンルですが、その中でも軽さと取り回しの良さで独自に発展したのがスキーボードです。

そんなスキーボードにハマって22年。ハマりすぎてブランドを立ち上げちゃいました。

http://grskilife.net

元々GRと言うスキーボードコミュニティーを2005年から運営者してたのですが、色んなご縁があって2014年から販売を始め、今シーズンで3シーズン目を迎えます。生産量が少ないのと、色々こだわってるのでお値段は高めですが、評判も良いみたいで嬉しいです(・∀・)

スキーボード、楽しいですよ。スキーのように堅苦しさはなく、スノーボードのように不自由さもありません。遊びから本格的な滑りまで奥が深くて、滑りのバリエーションも豊富なので色んな楽しみ方ができます。滑るだけならかなり簡単な方なのに、出来るようになればなるほど奥が深くなっていくので飽きないですし、何より他にはない触れられるほど近い距離感で楽しめるので、家族やパートナーなどとのスキーがより共有感を持って楽しめます。

今はやりのパークだって、スキーボードの実力は並みのものではありませんし、案外パウダーなんかも苦にしません。もし昔のファンスキーをご存知ならば、その頃のスキーとは一線を画したより広く、より深い楽しみが今のスキーボードにはあります。

そんなスキーボードの魅力を伝えられればなー(*´∀`)、そんな思いで紹介かねがね日記のスタートです。

遅ればせながら、今後ともよろしくお願いします。