2017年2月28日火曜日

スキーボードでファミリースキー!? その4

スキボでファミリースキー、その4です。

前回、ジュニアブーツについての話題が出ました。その続きです。

実はブーツは二種類あって、ジュニア規格のブーツとアダルト規格のブーツがあります。それぞれの区別はソールにジュニアなら「C」、アダルトなら「A」の刻印があり判別できます。
※まれに刻印のないブーツも存在します。

このブーツの違いはソールの違いです。スキーブーツはソールに特徴的な出っ張りがつま先側と踵側にありますが、これの大きさ、形状、高さはISOの規格により厳密に決まっていて、それぞれの規格のものは基本同じ形に統一されています。これがジュニアとアダルトでわずかに高さと形状が異なり、適合するビンディングでないと正常に履けないのです。

が、履けちゃいます。解放式のビンディングはバネで押さえて固定しているので、無理すると履けてしまいます。それが問題。

解放式が外れるには、どのくらいの力が掛かるか?によって調整されています。ですがアダルト規格のビンディングでジュニアブーツを使った場合、遊びが大きすぎてはまりが弱いのであっさり外れてしまいます。固定もきちんとできていないのでいたが細かく動いてしまって滑りにくい事もあるようです。逆にジュニア規格のビンディングをアダルトのブーツで履くと無理矢理はまりこんでしまうので外れなくなります。外れなければ転んでも外れず、怪我をしてしまいます。

なのでブーツとビンディングは必ずセットで、規格があうように選ばなければならないです。子供と大人で共用するのは、少し問題がありますね。

ならば固定式なら問題ないか?というとそうでもなく、規格は存在しませんが145cm以下の身長の方が固定式のビンディングを用いてスキーをするのは薦められていません。また、レバーに微調整用のネジのあるものは良いですが無いものの場合、ジュニア規格ブーツでは薄すぎて適切にはめられない場合もあります。固定ビンディングのスキーボードはジュニアには怪我と言う観点からもあまりおすすめとは言えません。可能な限り子供には解放式のビンディングを用いたスキボかスキー板を用意した方が良いでしょう。

なお、解放式でもアダルトとジュニアが共用できるモデルも存在しています。そういうモデルであればどちらの規格にも対応できるので心配は少なくなります。GRでも今後共用できるビンディングを採用したモデルを用意する予定もありますので、そういった板が増えてもっとファミリーでスキボを楽しめる環境が増えればと期待します。

では次回、スキボでファミリースキーの楽しみ方など解説したいと思います。

続く