2017年1月31日火曜日

GR岐阜オフ

先週はGR岐阜オフでした。

おいらは仕事の都合もあって2日目のみの参加でしたが、非常に楽しかったです。

今回のオフでは試乗板を持ち込んで臨時試乗会もやらせていただきました。

やはりみなさんの気になるのはFF、OS、NNでしたね。ですが評判が良かったのはGRのベーシックグレードでもあるWhiteLandでした。

と言うか今年、WhiteLandの評判がとても良くて、売れ行きもなかなか好調です。オフでも試して頂いた際に「乗りやすい!」と誉めていただけました。

せっかくのオフ会なので頃合いを見計らって滑る方も・・・岐阜県のしらおスキー場はおいらのお気に入りのゲレンデの一つです。ローカルながらメインコースが広くて、リフトと平行にあるのでいつでも滑っているメンバーも見えるし、滑っていてアピールできます。そして岐阜エリアとしては驚くくらい空いてるのもいいです。駐車場の割にゲレンデ規模が大きく、地形とバリエーションに富んだコースは滑り後耐えも十分あります。今年はまだ本格オープンしてませんでしたがパークもあり、さらに常設でスキークロスのコースもあるので何でも楽しめます。

そして安い。岐阜なので駐車場料金がかかりますがそれでも安いです。

試乗のこともあるので今回はメインコースとパークを主に回して滑りました。気温が高くゲレンデは暑いくらいでしたが雪質は問題なく、パークも6mのキッカーがあり楽しませて貰いました。今年はまだキッカーで遊べてなかったのでとりあえず飛べることを確認できたので良かったです。

それとハヤシのblendsワックスやっぱりいいです。試乗板含めてすべて塗って持っていたんですが、かなり気温が上がった状況にもかかわらず滑りの劣化はほぼなし、午後は板の走りが悪いとメンバーが話してた状況ですが気になることもなく、キッカーエントリーも他のメンバーよりずいぶん下からでも飛べてました。

うん、今後個人的な板はすべてこれにします。ちなみに帰宅後に試乗板などのチェックもしましたがやけもなく良い状態でした。ホントおすすめですよ!

GR岐阜はホント楽しい。幹事を行ってくれたちっちさんに感謝し、一緒に滑ってくれたたくさんの仲間達にも感謝しつつ帰路に就きました。名残惜しい。けど今週末にはGJでまたあえる!

そんなオフ会でした。

2017年1月27日金曜日

スキーと靴下

今日は今更訊けないそんな話。

スキーをするとき、靴下履きますよね?今までさすがに裸足でスキーする人には出会ったこと無いです。

この靴下。どう言うのを選んだらいいかって、思ったことありません?

靴下は防寒対策とし大事ですが、快適に過ごす為にも大事です。スキーやっていてよくブーツが当たって足が痛いという人が居ますが、実際居たくなっている要因の多くは靴下のせいなんです。

スキーは寒いので靴下も厚手のものを選んだり、重ね履きする人も居ます。でもこれ、これがまず痛くなる原因です。

ブーツはバックルで締め付けるので足にあってなければそれだけで痛くなりますが、足にあっていても靴下が悪ければ痛くなります。

そもそも、スキー用の靴下ってありますが何が違うのでしょう。

まず長さ。だいたいスネを十分に覆える長さがあります。そして安いものは単純に厚手になっているだけですが、縫製箇所が厚くならないように出来ています。
この縫製箇所、縫い目がヤバいです。このせいで足がいたくなる人が多いです。ブーツと靴下を脱いで足にくっきり縫い目が出ていたらまず痛いでしょう。この場合、靴下を替えるとあっさり解決したりします。
あと問題になるのが厚みが有りすぎる靴下。こうした厚すぎる靴下も痛くなり原因です。靴下が厚いと必要以上に締め付けてしまうことがあり、それで痛みが出ます。また、靴下の厚みの分わずかですが足がブーツの中で動き続け、それが原因で痛くなる事もあります。

なので二重に履くのは最も痛くなります。生地の重なりや縫い目でいたくなるだけでなく、厚みのせいでも痛くなります。

そもそも昔と違い、今のスキーブーツはそんなに寒くありません。※レンタルなどのものは寒くなりがちなので一概には言えませんが
耐えられないほど足が冷たい状況は、ブーツを脱いで足を揉んだり体を温める必要がある時なのでそう言うときは我慢しないで休んだ方が適切です。

そして靴下が足首程度しかないような短いカットの靴下も痛くなります。少なくとも履いているブーツのスネの長さ程度には長い方がいいでしょう。

と、結局「スキー用の靴下がいい」と言う結論になるんですよね。そしてスキー用のくつ下は寒くなりにくい、痛くなりにくいと言う所が普通の靴下と違っているんですよね。

補足ですが、ブーツを履くときウエアの裾やズボンの裾はブーツの中に入れないではいた方が痛くなくフィット感も良くなります。裾の厚みが痛みの原因になるんです。

そんな今更聞けないスキー用の靴下のお話でした。

2017年1月26日木曜日

撮影会と3種のクロス

先週の日曜日は撮影会をしました。場所は八千穂高原スキー場で、八ヶ岳エリアでは老舗ともいえるゲレンデですが、ちょっと行きにくいので穴場のゲレンデです。

もうね、凄い良い雪でした。今季一番の雪と言って過言ではなかったです。午前中は気持ち良すぎて撮影はせずガンガン滑って楽しみました。

撮影で使う予定もあって持ち込んだNoNameがまたいい!攻めても倒してもしっとりとグリップしてくれ、ターンの切り替えも小気味良く快感です。

さて、満足したところで撮影です。素材用の動画撮影が主で、基本的な滑走などを撮影しました。
そして撮りたかった「3つのクロス」を撮影。知ってました?クロスは3種類あるんです。
まず一般的なのがスキッディングクロス。板を意図的にずらしながら行うクロスで、関西のスキボダが多く得意としているので個人的に「関西クロス」と呼んでいます。スピードコントロールがしやすく安定感もあるので手つなぎクロスなどでは必須のクロスですね。

そしてカービングクロス。関西クロスとは違い板をずらさず遠心力とエッジのグリップを利用したクロスです。使い手は割と少ないですが、技としてのクロスはこちらが源流です。おいらが一番好きなクロスです。

最後にシャッフルクロス。レア技です。カービングクロスなどが足を被せて行くのに対して、シャッフルクロスは足を後ろに抜くクロスです。体重移動もあまりない直線的なクロスで、アクセントトリックともいえます。
できる人が少なく、卒のない技なので気が付きませんがそこがまた違いを見せる上級トリックです。

これらの3つは動画にしてまとめますが、多分皆さん知らなかったと思います。こういった技をまとめて記録するのも大事なことだと思うので、また時間を作って撮影会でいろいろやりたいと思います。

あ、一緒にやりたいという方は大歓迎なのでご連絡お願いしますね!

2017年1月25日水曜日

寒さ対策2

さて昨日の続きです。

寒さ対策としては汗と空気がポイントと言うのはお伝えしたとおりです。この辺から話を広げます。

寒さ対策に空気はかなり有用です。空気は熱しにくく冷めにくいので、多少の温度差に対してバリアとなります。

なのでいくら厚着しても、この空気をうまく抱えられなければ寒さに耐える事ができません。野生動物は毛皮に多量の空気を保持して防寒しています。

防寒の為には肌を露出させないことも大事です。毛糸の帽子や手袋は当然ですが、フェイスマスク、ネックウォーマー、ゴーグルも防寒に役立ちます。ヘルメットは一見寒そうですが、実は暖かく快適です。

手袋は結構防寒が難しいポイントです。あまり大きな手袋ですと全然あったかく無いので、その場合は中に薄いのびのび手袋などをつけると改善されます。

スキーブーツの防寒は難しいです。滑ることを考えるとあまり靴下の二重履きなどはしないほうが良いし、かといって一枚では寒い…最近のスキーブーツは防寒性に優れているのであまり気にしなくとも良いですが、古いものはそうもいきません。この場合はこまめに休憩をとって足を揉みほぐすのをオススメします

ファッションを楽しみたい方は防寒は二の次になることも多いでしょうが、低体温が続くと風邪を引くだけでなく、身体のパフォーマンスも落ちてしまいます。寒いときは無理せずに着込んだり休憩をとって身体が冷えすぎないようにしましょう

と、防寒対策はこんな所です。快適なスキーのためにちょっと検討してみてください

2017年1月24日火曜日

寒さ対策

季節の上では一年で最も寒い時期ですね。今年はあまり雪が無いかと思ったらここへ来て平年並みかそれ以上の様子、昨年が異常すぎたのもありますが、今年のハイシーズンもいよいよ本番です。

スキーって、以外と寒さ対策が難しいですよね。当然厚着するわけですが、着すぎると暑いし、寒いと辛いし。

最近だとヒー○テックなどの機能性インナーを使うのが一般的。ですがそこに落とし穴もあったりします。

機能性インナーは、汗、と言うか水分によって発熱します。なので汗をかかなければただの長袖などとあまり変わりません。しかし多量の汗に対しては吸水力があまりない素材が使われているため、スキーで使うには少し都合がよくありません。ただでさえ寒いのにリフトなどで汗が引いてしまうことも多く、かいた汗が逆に体を冷やしてしまうことがあります。
なので、スキーの時に機能性インナーを着る場合、上か下に綿などの汗を吸う素材のTシャツなどを着ると汗による冷えが軽減されます。

防風対策も有用です。寒さを感じるのは冷たい風が体を通るときで、ウエアなどで防風対策するとそれだけで暖かくなります。特に首もとをしっかり閉じると体の熱が首もとから逃げていかず、暖かさをキープできます。薄いものでもいいのでネックウォーマーなどがあると、寒いときは使って暑いときは外してポケットにしまうなどの事がしやすいです。

そして究極の防寒素材は空気です。空気をたくさん保持するセーターやダウンジャケットはとても快適にしてくれます。おいらの場合、ウェアの下に薄手のダウンジャケットを重ね着しています。ユニク○などのマイクロダウンジャケットなどの軽量ダウンジャケットは軽くかさばらず、効果的に保温してくれます。防風対策にも都合がよいし、要らなければ丸めて小さくできるのもいいですね。

この話題は長くなりそうなので続きます。

続く

2017年1月23日月曜日

レッスン会

今週末はGRイベントでレッスン会と撮影会でした。

レッスン会は土曜日、初心者レベルと言うことで白樺湖ロイヤルヒルスキー場に女性4名、男性1名が参加予定して下さいました。

ほぼ全くの初心者を含めていたので板の取り扱いから履き方などからスタート。ロイヤルヒルはリフトに乗らずに初心者コースを降りていけるので使い易いゲレンデです。

皆さん思ったよりも飲み込みが早く、予定よりも速いペースでレッスンが進みます。(*゚▽゚)ノ

初心者レッスンと言っても進め方は色々あるのですが、今回の生徒さんはスキー教室の経験も無い方が多かったため、ハの字、プルークスタンスから回旋、角付け、加重のターンの要素3つを一通り体感させながらまず自分が楽になるターン方法を探ってもらいました。初心者レッスンの基礎というと一律皆同じ動きや技術の習得を目指して貰うのが普通ですが、今回の生徒さんたちはそれぞれが得意な動きにばらつきがあったので変則的なレッスンになりました。
皆さん、楽なターンが見つかるとみるみる上達します。こういう教え方で滑りができるようになるのもスキボの特徴ですね。(長板ではこうはいかない)

最終的にはグラトリのさわりを一通りまで教えられました。楽しく過ごして貰ったようでこちらも手応えのあるレッスンになりました。

レッスン終了後、彼女たちはリフト営業終了ギリギリまで滑っていたそうな(・∀・)

この日は天候変化もめまぐるしく、ともすればスキーがキライになってもおかしくない日だったのですがすごく楽しかったと感想を頂きました。インストラクターとしても満足感の多い1日でした。

そんなレッスン会。次回は中級向けのレッスンを予定してます。近日中に告知しますので良かったらご参加お待ちしております!

2017年1月20日金曜日

雪道運転

今週また雪予報、東京とかでも降るみたいですね。

にしても、雪降るとどうしてこう…と言う事ありますよね。

特に気になるのが車間距離。雪道に慣れてる人だと十分空けて運転しますが、なれてない人は空けないですよね。スキー帰りのゲレンデからの急な坂とかで十分車間とって運転していると、あおるかのごとく車間つめてくる車が結構多いです。

あれ、怖いです。後ろが怖いって結構な恐怖です。安全運転したいのに後ろが…、うかつにブレーキも踏めません。

止まれる自信あっても、止めてほしい…(≧Д≦)

多分ですが、雪道の追突事故はほとんどこれ、じゃないでしょうか?そして大渋滞へ…。

少しだけ何時もよりも眺めに車間距離取ってください。それだけで運転もラクになるし、トラブルも減ると思いますよ。

せっかくのたのしいスキー。そこに事故なんて残念ですからね。

2017年1月19日木曜日

オールラウンドワックスについて

ワックス使ってます?

いや、ワックス使ってください(お願い

スキーの滑走面って、ワックスを使うこと前提に素材が選ばれてるんだけど、案外キチンとやってる人は少ないです。

車なんかと同じで本来定期的なメンテナンスが必用なのですが、性能の劣化が分かり難いからサボっちゃいますよね。

そんなあなたにオススメなのが「オールラウンドワックス」です。(*゚▽゚)ノ

ワックスっていくつか種類有るんですが使い分けが分かり難いです。

ワックスを大別すると「スプレーワックス」とホットワックスに分かれます。スプレーワックスは専用の道具が必要ない缶に入ってて板に直接塗るタイプ。保ちは良くないですが気軽に使えるので初心者やたまにしか滑れない方におすすめです。

ある程度回数行くなら「ホットワックス」がオススメです。道具を買ったり慣れも必要ですが、保ちもいいし滑走性もいいし、コツを掴めばスプレーワックスより楽です。

そんなワックスですが、盲目的に選ぶならば「オールラウンドワックス」が一番でしょう。雪や気温など気にせずに使えるし、おお外れにもなりにくいので安心です。

…なお、ワックスを選び間違える、大はずれなワックスを選ぶとビックリするくらい板が走りません。(;´Д`)

そんなオールラウンドワックス。スプレーワックスはほとんどこのタイプです。たまに「リムーバー入り」と書かれているものもありますが、これは気にしなくて良いでしょう。
ただ、スプレーワックスと言っても年に一度くらいはホットワックスでワックスをいれておいた方がスプレーワックスの保ちもよくなるし、板も長持ちします。シーズンオフにでもチューンに預けてあげるとスプレーワックスだけでもそこそこ気持ち良く滑れます。

ホットワックスの場合、オールラウンドワックスは比較的柔らかいタイプのものが一般的です。なので少し滑走面がアイスバーンなどで焼けやすく、結局使い勝手が良くない気もします。
その場合、まず堅めのワックスでベースを作っておきましょう。それだけで日々のメンテが楽に見なりますし、オールラウンドワックスの効果も良くなります。

そして最近だと高性能タイプのオールラウンドワックスもあります。このタイプは保護性もそこそこあり、従来のオールラウンドワックスよりも使い勝手が良いです。GRで取り扱っているハヤシのブレンズなどは下手なワックスよりも滑りが良く、急激な雪質変化にも十分対応します。

もちろん雪質などからワックスを選んで使うのには敵いませんが、レジャースキーならば十分なワックスだと思います。

また、オールラウンドワックスをベースとしてトップワックスを選ぶのもアリです。

一番大事なのは「ワックスを切らさないこと」なので、少しでも楽したい方にはオールラウンドワックスは有用ではないでしょうか?

2017年1月17日火曜日

レッスン会やりますよー

今週末21日にレッスン会やりますよー

http://mixi.jp/view_event.pl?id=81421859&comm_id=4798091

スキボに限らずスポーツって一番はじめが肝心!なので、初心者向けのレッスン会です。(*゚▽゚)ノ

まだまだ募集してますので、良かったらご検討を!

2017年1月16日月曜日

スキッディング(8)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
荷重とターンの組立て方

今週末は凄い雪でしたね!おいらも雪を求めて斑尾に行きましたが、凄すぎてさすがにパウダー専用の板が欲しくなりましたσ(^_^;

なお、パウダーにはパウダーの滑り方がありますが、これもスキッディングが出来てないと非常に大変な滑りしか出来なくて大変です。

新しいカービング。スキッディングの要素を取り入れたこのカービングは、外足にしっかりと乗る事と、内足を過度に使わないのがポイントになります。

必然的に遠心力を利用できるので、このターンは強いエッジグリップを手に入れられます。すると今までよりも倒し込み、内倒が生まれて体全体で遠心力を感じられ、より利用できます。

従来の滑りは、いわゆる「内足主導」のターンで積極的に内足に乗り、外足を同調させます。この外足の同調が難しいのでだいたい外足が遅れ、外足だけがターンの外側を向いてしまいます。この形から遠心力を貰おうとしてもなかなか出来ません。

でもスキッディングは、なかなか足をそろえたパラレルスタンスを作るのが難しくて、楽な内足主導のターンになる人も多いのが実際です。どうしたらスキッディングからパラレル、カービングへ繋げることができるのでしょう?

コツは2つ「フォールラインを意識する」のと、「少しずつ足をとじていく」事です。

フォールラインとは斜面の進行方向で、この方向に板を向けると直滑降になります。

このフォールラインを意識する。とは、かなり感覚的なので伝わりにくいのですが、判るようになるとスキッディングで必要な横方向の意識が理解できて、今まで下方向にしかなかった制動が横方向にも作ることか出来るようになります。

そして足を閉じていく、とは無理にパラレルにするのではなく、プルークの延長上にパラレルがあると意識する事です。ただそれだけなのに、今までと違ったターンが楽しめるようになるはずです。

そしてここに前に解説した「ナチュラルスタンス」を組み込むと、非常に楽で疲れにくいすべりが生まれます(^_^)b

と、長くなりましたがスキッディングについては以上で説明を終わります。わかりにくい内容だったかと思いますがいかがだったでしょうか?
また改めてまとめてお伝えしたいとおもっていますので、またそのときは宜しくお願いします。

2017年1月13日金曜日

スキッディング(7)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
ターンの3つの要素

この記事も長くなってきました。
スキッディングの話は広がる広がるw

そんなスキッディングの話なのに荷重の話になってます。大丈夫、脱線していません(・∀・)

板に対して荷重をかけると、板はしなります。さらに、板のどの部分に荷重するかで板の回り方が変わります。

荷重をかけるには自重、体の重さをまず利用します。これを外足にかけていくとターンが始まります。大事なのはここ、ターンの前に体重移動をする事で過重によるターンが始まる事です。
※正しくは過重のみによってターンは起こらないのですが、同時についてわずかな角付けがおこるため、ターンが始まります。

スキッディングを使うにはこのターン前の体重移動と荷重が必要なのです!

なので、従来のスキボの一般的なターンでは先に角付けとターンがはじまり、遅れて遠心力に耐える為の荷重がかかる滑りの人がほとんどで、この滑りではスキッディングは生まれません。

つまり簡単に言うと、ターンの組立が逆なのです。従来の滑りではターン後半しか荷重できないので、スキッディングがうまく使えないのです。

対して荷重先行のターンの場合、ターン開始から荷重がされているためスキッディングも始まります。また板にしっかりと乗れているため上半身が楽になり、アイスバーンなどで足元が不安定になってもリカバリーが容易です。

スキッディングでの滑りの代表格のシュテムターンでも同じように先に荷重があってターンしています。なのでシュテムターンも安定感のあるターンになっています。

そして新しいカービングターンとは、この荷重先行のターンなのです。

と言うわけでもすこし続きます

続く

2017年1月11日水曜日

スキッディング(6)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
シュテムターン

この週末は白馬へ二月のイベントの打ち合わせに行ってきました。
もちろん白馬ですから滑ってきましたよ。今年の白馬は雪が無い!けど明日からの寒波には期待できそうなので2月が楽しみです

さて前回シュテムターンについて解説し、シュテムターンからカービングターンへの事に触れました。

そして新しいカービングターンとは?

そんな話です。(*゚▽゚)ノ

シュテムターンは横方向の意識が強いターンです。対してカービングターンは縦方向の意識の強いターンです。この相反するものを融合させるのがスキッディングの最大の効果です。

ターンするために必要な操作は3つあります。
板のエッジを利用する「角付け」
身体の旋回力を利用する「捻り(捻転)」
そして体重や重力、遠心力を利用する「荷重」
この3つです。

多くのスキーボーダーはこのうち「角付け」「捻り」でしかターンしてません。荷重が使える人はあまり居ません。

角付けは板の傾き、傾けるほどに制動力が増してターンも深くなります。捻りは身体の回し方で、スキボはこれによるターンが凄く簡単なのでだいたいみんな出来てますが、これだけでは曲がれても止まれません。

そして今回のキモとなる荷重。これを利用するターンこそスキッディングであり、新しいカービングターンになります。

しかしこの過重。スキボでは使える人があまり居ません。角付けや捻りでターンができてしまうので必要性が無いのも理由ですが、従来のスキボがペラペラ過ぎて荷重を使ったターンが出来なかった、と言うのも理由です。

因みにGR板をはいて貰うと「長板とそんなに違和感がない」と評価を受けることがあります。GR板はこの荷重も使える板を目指して作っているので、長板と似た感覚で使えます。

閑話休題

荷重はエッジのグリップ力をコントロールしたり、意図的に板を横滑りさせる事ができます。更に重量や遠心力と言った「外力」を利用しやすくなるので、結果スキー自体が楽になります。

スキッディングと荷重コントロールは切っても切れない関係にあり、カービングも荷重コントロールと切っても切れない関係にあります。そして荷重をかけて板にしっかり乗ってズラすスキッディングは、プルークやシュテムターンでも抜群の安定感を発揮します。

では次、荷重を念頭に更に解説を進めます。

続く

2017年1月6日金曜日

スキッディング(5)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
プルークとシュテムの導入

前回の続きなのでまだ読んでない人は前回のブログへgo!

いやはや、思ったより反響あるようでいくつか質問者受けました

「文字だけじゃワカンネェ」
…はい、画像が用意できるよう努力します

「結局ずらす方がいいの?ずらさない方がいいの?」
…"ずらせる"方が滑りの幅が広がります

「できないスキボって?」
…サイドカーブが極端に小さいしゃもじみたいなスキボや、短すぎるスキボはできない事があります。

とまあこんな感じから続きます。

前回でシュテムターンまで話しましたが、これからの話はシュテムターンが出来ている事が前提のお話しです。

従来の滑りはターン後半にズレが生じます。この滑りの特徴は、板を回している割に左右の移動が少なく、雪質が悪いと疲れる事です。

比較してシュテムターンですが、ターン前半からズレが生じます。特徴は横にワイドなターンになることと、ゲレンデ状況の影響を受けにくい事です。

従来では板を回してから制動が起こるのでターンスピードの調整が難しく、オーバースピードになるとターン後半での制動でがんばらないとスピードが調整できません。さらには不安定な状況で制動をかけているのでとっても怖いです。特にエッジの利かないアイスバーンは苦手でしょう。

スキッディングが使えるとターン前に制動がかけられ、更に遠心力も利用できるので滑りは楽になります。雪面の捉えも早くなるのでアイスバーンなどの状況でも安定する事が出来て暴走も軽減できます。

そもそも最も大きな違いは従来型は内足に頼ったターンですが、スキッディングは外足を利用出来るターンです。これが最大のポイント!

なので突き詰めていくと…あれ?シュテムターンのままだとカービングが出来ない?!

そう。内足を使うカービングだとシュテムターンからの発展でカービングに移行させるのが難しいのです。

ではどうするか…外足を使うカービングにすればスキッディングのおいしい要素を利用した新しいカービングターンが生まれるのです。

そんな新しいカービングターンについては次回解説!

続く

2017年1月5日木曜日

スキッディング(4)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
ハの字からスキッディングを始めよう

はい、前回はスキッディングの導入について解説しました。
ハの字--プルークは究極の滑りです。速く滑るためにも、コントロールして滑るためにも重要な技術です。

スキボは板が回りやすすぎるためプルークスタンスで滑るのが面倒で、簡単に足を揃えたパラレルができてしまうのがメリットでありデメリットですが、板によってはプルークスタンス自体が難しいものもあります。そういうスキーボードの場合は無理してスキッディングを意識すると余計に滑りがおかしくなってしまうので、どうしてもやりにくい!と言う時は知識だけ頭に入れておくと良いかも知れません。

さて、前回はプルークスタンスから狭めていく所までの話でした。次は上半身の動きです。

スキッディングを伴う滑りでは、積極的に体を回してターンする動きはしません。まずこれだけ頭にいれておいて下さい。

プルークスタンスでまずまっすぐ滑ります。そうしたら曲がらないように意識しながらどちらかの足に重心を動かしてあげると板垣ズレ始めます。ターンしないように注意しながら板をズラしてそのまままっすぐ滑ります。
この時、板の進行方向と体の向きが捻られて別々の方向を向くようになります。板の進行方向と比べて体が外を向くので、専門的には「外向」と言う形になります。

もしスキッディングではない滑りでは、この逆の「内向」がうまれます。この部分がのちに大きな違いになります。

外向の形がなんとなく理解出来たら、ズレ始めと共に板に乗ってターンしてみます。割と簡単に曲がれるはずです。

これも動きを見ると、スキッディングを伴う滑りでは「ブレーキ(制動)」→「ターン」の順番になっているはずです。従来の滑りでは「ターン」→「ブレーキ(制動)」と、構成が逆になっています。

これを今度は斜めに滑る斜滑降でやってみます。ハの字で斜めに滑り外足に重心をズラしてズラしが始まったらゆっくりターンしてみます。慣れてきたら斜滑降では板を出来るだけ揃え、ターン前にプルークの形に開きつつ外足に乗ると同じようにターンできます。

これがいわゆる「シュテムターン」です。このシュテムターンは制動力とコントロールが優れているので、これが出来ればあらゆる斜面で滑ることができます。習得しておくと凄く便利!

シュテムターンは暴走しにくく、ターン前にターンの形をつくれるので安定感して曲がれます。今までの滑りではターンの形を作りながらターンする為に不安定になりやすい事があったはずです。

少し長くなったので続きは明日!

続く

2017年1月4日水曜日

スキッディング(3)

この記事は連載です。

記事の最初=> スキッディング(1)

前回のおさらい
メリットあるねー

はい、お正月を挟んでスキッディングの第3回です。前回はスキッディングのメリットなどお伝えしました。

今回はそのスキッディング習得のコツです。

まず、ハの字(プルーク)で滑ってみましょう。スキーボーダーはこれをしっかりやらずとも滑れるので案外できない人が多いです。ハの字を維持してまずはまっすぐ、なれたら緩やかなターンを行います。

この時意識したいのは、板が雪面を押し退けるように滑っている事です。これこれそがスキッディングの入り口です。

プルークが慣れてきたら可能な限りプルークの形、開きの大きさを変えないように意識します。すると押しのける力や幅がなんとなく自分の体の位置などで変化するのが感じられるようになります。また、板の傾け方でエッジがズレたりグリップしたりするのも解るようになります。

これを慣れるまで続けます。

何となくズレが判ってきたら、今度は曲がるときの外側の足、外足でズレを確かめながらターンします。ズレる量が大きいと大きなターン、小さいと小さなターンになるのがわかります。

これも慣れてきたら少しずつハの字の幅を狭めます。狭めるとずらすのが難しくなるので少しずつ進めます。ここまでくると今までのターンとは異なることが判ってきます。

これがスキッディングです。(*゚▽゚)ノ

次回、もう少し突っ込んで解説してみます。

続く

2017年1月3日火曜日

あけましておめでとうございます

スキッディングの話は中断しておいて…

あけましておめでとうございます(*゚▽゚)ノ

今年はまれにみるくらい天気も穏やかなお正月ですが、皆さんいかがお過ごしですか?
おいらはいつになく穏やかな新年をむかえられました。これも皆さんのおかげさまです。

今年のGRはもっとユーザーを増やして、スキーボードをより盛り上げたいと思っています。

実際、今年のゲレンデを見るとスキーボード多いです。こんなに多い年はこのところ無かったと思うくらいです。

波がきてるか?そんな期待もしてしまう新年です。

あらためまして、宜しくお願いします(・∀・)