この記事は連載です。
記事の最初=> スキッディング(1)
前回のおさらい
シュテムターン
この週末は白馬へ二月のイベントの打ち合わせに行ってきました。
もちろん白馬ですから滑ってきましたよ。今年の白馬は雪が無い!けど明日からの寒波には期待できそうなので2月が楽しみです
さて前回シュテムターンについて解説し、シュテムターンからカービングターンへの事に触れました。
そして新しいカービングターンとは?
そんな話です。(*゚▽゚)ノ
シュテムターンは横方向の意識が強いターンです。対してカービングターンは縦方向の意識の強いターンです。この相反するものを融合させるのがスキッディングの最大の効果です。
ターンするために必要な操作は3つあります。
板のエッジを利用する「角付け」
身体の旋回力を利用する「捻り(捻転)」
そして体重や重力、遠心力を利用する「荷重」
この3つです。
多くのスキーボーダーはこのうち「角付け」「捻り」でしかターンしてません。荷重が使える人はあまり居ません。
角付けは板の傾き、傾けるほどに制動力が増してターンも深くなります。捻りは身体の回し方で、スキボはこれによるターンが凄く簡単なのでだいたいみんな出来てますが、これだけでは曲がれても止まれません。
そして今回のキモとなる荷重。これを利用するターンこそスキッディングであり、新しいカービングターンになります。
しかしこの過重。スキボでは使える人があまり居ません。角付けや捻りでターンができてしまうので必要性が無いのも理由ですが、従来のスキボがペラペラ過ぎて荷重を使ったターンが出来なかった、と言うのも理由です。
因みにGR板をはいて貰うと「長板とそんなに違和感がない」と評価を受けることがあります。GR板はこの荷重も使える板を目指して作っているので、長板と似た感覚で使えます。
閑話休題
荷重はエッジのグリップ力をコントロールしたり、意図的に板を横滑りさせる事ができます。更に重量や遠心力と言った「外力」を利用しやすくなるので、結果スキー自体が楽になります。
スキッディングと荷重コントロールは切っても切れない関係にあり、カービングも荷重コントロールと切っても切れない関係にあります。そして荷重をかけて板にしっかり乗ってズラすスキッディングは、プルークやシュテムターンでも抜群の安定感を発揮します。
では次、荷重を念頭に更に解説を進めます。
続く