この記事は連載です。
記事の最初=> スキッディング(1)
前回のおさらい
ハの字からスキッディングを始めよう
はい、前回はスキッディングの導入について解説しました。
ハの字--プルークは究極の滑りです。速く滑るためにも、コントロールして滑るためにも重要な技術です。
スキボは板が回りやすすぎるためプルークスタンスで滑るのが面倒で、簡単に足を揃えたパラレルができてしまうのがメリットでありデメリットですが、板によってはプルークスタンス自体が難しいものもあります。そういうスキーボードの場合は無理してスキッディングを意識すると余計に滑りがおかしくなってしまうので、どうしてもやりにくい!と言う時は知識だけ頭に入れておくと良いかも知れません。
さて、前回はプルークスタンスから狭めていく所までの話でした。次は上半身の動きです。
スキッディングを伴う滑りでは、積極的に体を回してターンする動きはしません。まずこれだけ頭にいれておいて下さい。
プルークスタンスでまずまっすぐ滑ります。そうしたら曲がらないように意識しながらどちらかの足に重心を動かしてあげると板垣ズレ始めます。ターンしないように注意しながら板をズラしてそのまままっすぐ滑ります。
この時、板の進行方向と体の向きが捻られて別々の方向を向くようになります。板の進行方向と比べて体が外を向くので、専門的には「外向」と言う形になります。
もしスキッディングではない滑りでは、この逆の「内向」がうまれます。この部分がのちに大きな違いになります。
外向の形がなんとなく理解出来たら、ズレ始めと共に板に乗ってターンしてみます。割と簡単に曲がれるはずです。
これも動きを見ると、スキッディングを伴う滑りでは「ブレーキ(制動)」→「ターン」の順番になっているはずです。従来の滑りでは「ターン」→「ブレーキ(制動)」と、構成が逆になっています。
これを今度は斜めに滑る斜滑降でやってみます。ハの字で斜めに滑り外足に重心をズラしてズラしが始まったらゆっくりターンしてみます。慣れてきたら斜滑降では板を出来るだけ揃え、ターン前にプルークの形に開きつつ外足に乗ると同じようにターンできます。
これがいわゆる「シュテムターン」です。このシュテムターンは制動力とコントロールが優れているので、これが出来ればあらゆる斜面で滑ることができます。習得しておくと凄く便利!
シュテムターンは暴走しにくく、ターン前にターンの形をつくれるので安定感して曲がれます。今までの滑りではターンの形を作りながらターンする為に不安定になりやすい事があったはずです。
少し長くなったので続きは明日!
続く