2016年12月4日日曜日

セット位置について(6)

この記事は連載ものです


前回のあらすじ
セット位置変更は慎重に!可能な限り試してからセット位置変更を検討しましょう!

というわけで第6回は、GR板の場合どうなの?という話です。

GR板はテストの際に様々にセット位置を試し、検討しています。実際にすべてのモデルにおいて設計のセンター位置とは異なった位置に設定して販売しています。

ForFreeやSnowFairyはその滑走性能を生かすための位置を探りつつ、グラトリにも有利な位置を検討しました。なのでこれらのセット位置はオールラウンドに用いられる位置になっていますが、もしより滑走性を求めるならセットバックも検討できます。逆にこれ以上のセットフロントはあまりお勧めできません。板が回りすぎるのにテールが残るような印象になると思います。

WhiteLandは非常に柔軟に対応できる板なのでいろいろと試すことが出来ます。もとよりビンディングが簡単に調整可能なので好みの位置を探りやすいのもメリットですね。基本的にはFFに準じた位置なのでオールラウンドな性能ですが、初めてスキボに乗る方にも既存スキボダにも広く楽しめるので、そういう意味でもWhiteLandの幅広い対応性はセット位置という意味でも受け入れられやすい仕様になっています。

今期からの新板となる3機種はこれらとちょっと異なります。

マルチユースの2台。OverSizeとLovin’NEWはむしろ用途に合わせセット位置変更を検討して頂きたい板です。滑走をメインに使うのならば標準のセット位置を、グラトリなどのトリッキーな使い方をするならば1~2cmのセットフロントが有用な板ですし、もともとセットフロントをしても良いように作られています。

ロングサイズコンセプトのNoNameはスキーボードとして使いやすいセット位置を前提に作られています。この板もWhiteLandと同じビンディングが付いていますから加工無しにセット位置変更を試せます。ガンガン前を向いて滑るならばセットバックもありでしょうし、よりスキボらしく使うならセットフロントもアリでしょう。

これらの板は機会は少ないですが試乗会やGRイベントでご用意できます。もちろんセット位置が簡単に試せるビンディングですので、いろいろと参考にして頂きやすいと思います。

とりあえず直近で試せる機会とすれば「GR足慣らしイベント」が12/17の土曜日に白樺湖ロイヤルヒルスキー場で行われます。

と、6回にわたってセット位置について解説させて頂きました。足らない点もあったかとも思いますが、皆さんのスキーライフの助けにでもなればとも思います。